![「HP Chromebook x360 14c」の外観画像です。](https://takostec.com/wp-content/uploads/2021/12/hp_chromebook_x360_14c.jpg)
HP Chromebook x360 14cはx360を名乗る他モデルと同様に、ヒンジが360度回転してタブレットとしてもノートパソコンとしても使えるモデルです。
CPUはCore i3かCore i5となっており、HPのChromebookのモデルとしては高級機に属します。
やや高めの価格となっておりますが、スペックも外観もワンランク上です。
スペック・性能表
CPU | Core i5-10210U Core i3-10110U | 6461 4047 | |
---|---|---|---|
画面サイズ | 14インチ | 画面種類 | IPS |
解像度 | フルHD (1920×1080) | タッチパネル | ○ |
表面処理 | グレア(光沢) | 2in1 | コンバーチブル(回転) |
メモリ容量 | 8GB | メモリ規格 | DDR4 PC4-21300 |
ストレージ容量 | eMMC:128GB | 駆動時間 | 12時間 |
インターフェース | USB3.1 Gen1(USB3.0) Type-Ax1/Type-Cx2 microSDスロット ヘッドホン端子 | 生体認証 | 指紋 |
その他 | Webカメラ Bluetooth5.0 日本語キーボード | その他2 | |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax | モバイル通信 | x |
重量 | 1.65kg | 幅x高さx奥行 | 321×17.9×206 mm |
カラー | ミネラルシルバー | 自動更新ポリシー | 2028年6月 |
HP Chromebook x360 14cってこんな機種
HPから発売されている14インチのx360シリーズのひとつで、回転させるとタブレットとしても使用できる点など他機種と似通ったところは多いです。
ただしCPUにCore i5、Core i3を搭載しているなど他機種よりもぐっと性能は上がっています。
あまり全面に出していませんが、その他にもWi-Fi6(ax)や指紋認証センサーを搭載していたり、ストレージが128GBだったりと、Chromebookとしてはかなり豪華なスペックとなっています。
ちなみに「HP Chromebook x360 13c」とはかなり似通った構成になっており、大きな違いは画面サイズが14インチか13.5インチかという点と、こちらの14cのモデルにはCore i3のモデルが無いという2点になります。
CPU・PASSMARK
CPUにはCore i5-10210UとCore i3-10110Uのどちらかがが採用されています。
どちらもChromebookに搭載されるCPUとしては、非常に強力なもので、ほとんどの作業をストレス無くこなす事ができるでしょう。
どちらのGPUもTDPも同じものを使用しており、シングルスレッド性能も近いので、大きな違いはコア数とスレッド数になります。
Core i5-10210Uは4コア8スレッドでCore i3-10110Uの2コア4スレッドの倍になっています。
単純に倍のスコアとはいきませんでしたが、PASSMARKは1.5倍以上の6461とかなりの数字となっています。
PCでの操作はバックグラウンドで様々なプログラムが走っていることが一般的なため、複数の作業を同時に行うほど体感差は大きく感じるかもしれません。
しかし、一般的なローエンド向けのChromebookに使用されることの多いCeleron N4020のPASSMARKが1595であることを考えると、Core i3のモデルでも十分過ぎるほど快適だと思います。
CPU | Core i5-10210U | PASSMARK | 6461 |
---|---|---|---|
コア数 | 4 | スレッド数 | 8 |
基本クロック | 1.6Ghz | 最高クロック | 4.2Ghz |
GPU | UHD Graphics | ||
最低TDP | 10W | 最高TDP | 15W |
CPU | Core i3-10110U | PASSMARK | 4047 |
---|---|---|---|
コア数 | 2 | スレッド数 | 4 |
基本クロック | 2.1Ghz | 最高クロック | 4.1Ghz |
GPU | UHD Graphics | ||
最低TDP | 10W | 最高TDP | 15W |
ディスプレイ
ディスプレイは14インチで、解像度は1920×1080のフルHDです。
大きめのディスプレイに加え高精細なので、動画の閲覧やネットサーフィンなどあらゆる場面で不都合を感じることは無いでしょう。
グレア(光沢)タイプのIPS液晶なので、動画や画像はコントラストがはっきりとして鮮明に見えます。
逆に映り込みや照明の乱反射が気になるかもしれません。また、タッチ操作の際に指紋などが残りやすくなっています。
液晶は10点マルチタッチに対応しているので、Androidアプリなども含め、直感的な操作が可能となっています。
Androidアプリの一部ではタッチ対応ディスプレイでないと不都合が生じる場合がありますが、この機種の場合、多くの場合問題なく動くと思われます。
画面はコンバーチブル(回転)タイプの2in1ノートパソコンなので、画面を裏返してタブレットとしても使用できます。
ただし、1.65kgという大きさと14インチという矛盾したスペックでもあるため、あまり現実的とは言えないかもしれません。
画面サイズ | 14インチ | 画面種類 | IPS |
---|---|---|---|
解像度 | フルHD (1920×1080) | タッチパネル | ○ |
表面処理 | グレア(光沢) | 2in1 | コンバーチブル(回転) |
メモリ・ストレージ
メモリは8GBでChromebookとしては余裕をもって作業できる容量です。
DDR4 PC4-21300と他の機種よりも性能の高いメモリの規格に対応しているので、より高速な作業が見込めます。
ストレージは128GBと通常使用では十分すぎる容量となっています。
プログラミングやLinuxアプリの使用など、本格的な作業にも支障が出ることはあまり無いと思います。
種類 | 容量 | 規格 |
---|---|---|
メモリ | 8GB | DDR4 PC4-21300 |
ストレージ | 128GB | eMMC |
サイズ・重量
太くはないけど細くもないベゼルにそこそこの質感のある本体のために、やや野暮ったくは見えますが、本体の厚みはコンバーチブル(回転)タイプの割には薄く収めていると思います。
ただし重量が1.65kgと14インチでありながら15インチクラスの重量となってしまっています。
男性であるならばモバイル用途として外に持ち運ぶこともなんとかできると思いますが、基本的には家や職場などに置いて使うことを想定した方がいいかもしれません。
いつも使っているバックに入れて気軽にお出かけ…といった使い方には少なくとも向かないと思います。
重量 | 1.65kg | 幅x高さx奥行 | 321×17.9×206 mm |
---|
インターフェイス・駆動時間・生体認証
インターフェイスは充実しています。
フルサイズのUSB3.1 Gen1(USB3.0)のType-A端子が1つとType-C端子が2つと必要十分です。
Type-C端子はPD(パワーデリバリー)とDP(ディスプレイポート)に対応しているので、外部モニタに映像を出力しながら本体を充電することもできます。
MicroSDカードスロットもあるので、スマートフォンに装着しているMicroSDカードからデータをバックアップしたり、Chromebook本体のストレージの拡張用としても利用できます。
ヘッドホン端子もついています。
一般的なChromebookのバッテリー駆動時間は10時間ですが、この機種は駆動時間は12時間と長めです。
使い方によっては2日間くらいなら充電の必要は無いかもしれません。
生体認証は指紋認証に対応しています。
インターフェイス | USB3.1 Gen1(USB3.0) Type-Ax1/Type-Cx2 microSDスロット ヘッドホン端子 | 駆動時間 | 12時間 |
---|---|---|---|
生体認証 | 指紋 |
その他・通信関連・カラー
その他も一般的な機能がひと通り揃っています。
Bluetoothのバージョンは5.0と最新ではないものの、特に問題なく周辺機器も動作すると思います。
無線LANは最新バージョンの6であるaxに対応しています。
まだ対応する環境が少ないので実際に活躍する機会があるかは分かりませんが、今までよりも更に低遅延で高速な通信を可能にできる最新の技術です。
モバイル通信には対応していません。
カラーはミネラルシルバーで、自動更新ポリシーは2028年6月です。
その他 | Webカメラ Bluetooth5.0 日本語キーボード | その他2 | |
---|---|---|---|
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax | モバイル通信 | x |
カラー | ミネラルシルバー | 自動更新ポリシー | 2028年6月 |
まとめ
高級感のある外装やCore iシリーズを使用するなど、価格相応のスペックを搭載した機種です。
今までのChromebookではなかなか無かった指紋認証センサーに対応しているのも大きいです。
IPS液晶でタッチ操作に対応しているので、Androidアプリのタッチ操作もある程度は担保されています。
高速なDDR4メモリと大容量のストレージでCPU性能を十分に活かすことのできるスペックです。
ただしCore i5の機種は高性能ですが、シングルスレッド性能はCore i3版と同程度となっており、また逆にCore i3版は2コア4スレッドとなっているので、用途によっては純粋な4コア版CeleronやPentium機の方が快適な動作が見込める可能性があることは留意しておきましょう。
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